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ソナタとは?音楽用語ソナタの意味をわかりやすく簡単に

ソナタ形式のイメージ画像

【 ソナタ 】
ソナタとは、元々は「器楽曲」を表す言葉であり、「声楽曲」を表すカンタータと対をなす言葉であった。

その後、器楽曲してのソナタはその形態を進化させ、第1楽章がソナタ形式である2~4つの楽章から成る器楽曲を指すようになった。

ソナタは楽器編成によってその呼び方が異なり、独奏楽器(+伴奏)は「ソナタ」、管弦楽は「交響曲」、ヴァイオリン×2・ヴィオラ・チェロの編成は「弦楽四重奏」、単独楽器+管弦楽は「協奏曲」と呼ばれる。

「2台のピアノのためのソナタ」や「ピアノソナタ 月光」など、音楽にはソナタという言葉がよく登場します。

ところが、いざソナタとは何か?と問われると、意外と答えるのがむずかしいものです。

ソナタとは、どのような楽曲のことを指しているのでしょうか。この記事では、ソナタの意味について、できるだけわかりやすく解説していきます

ソナタとは?本来の意味は?

ソナタという言葉は、「楽器によって演奏される音楽作品」を意味する言葉です。

そして、ソナタは「声楽のための音楽作品」とは区別されてきました。

以下の言葉の意味に特化した英文サイトの説明がわかりやすいので引用します。

The Italian word sonata has come to mean "piece of instrumental music," although its literal translation is "sounded" or "played." This is in contrast to another Italian musical term, cantata, which means "sung," or "musical piece that is sung."
――Vocabulary.com "sonata" (https://www.vocabulary.com/dictionary/sonata)より引用

イタリア語の言葉であるsonataは、言葉本来の意味に忠実な訳は「鳴らされる」「演奏される」であるが、「器楽の作品」を意味するようになり現在に至る。この言葉は、イタリア語の音楽用語であり、「歌われる」もしくは「歌うための音楽作品」を意味する「カンタータ」と対を成すものである。

つまり、「ソナタ」という言葉は、「カンタータ」という言葉と対を成すものとして使われてきたのです。

カンタータが「声楽のための楽曲」を表すのに対して、ソナタは「器楽のための楽曲」を意味します。

つまり、作曲者が「ソナタ」と名づけた場合は、この曲は器楽のための楽曲であるという気持ちが込められていたのです。

ソナタの意味の歴史的変化

本来「器楽曲」を意味していたソナタですが、作曲家たちの手によってその形式はどんどん進化していきました。

そして、いつしかソナタは、独奏もしくは器楽での小規模なアンサンブル(=合奏)のための楽曲形式を表すようになりました。

より具体的には、以下のような特徴を持った楽曲を一般的に「ソナタ」と呼びます。

ソナタの要件
  • 器楽のための楽曲である
  • 第1楽章がソナタ形式である
  • 調やテンポなどが異なる2~4つの楽章or楽節で構成される

ソナタの楽章の構成は?

先述の通り、ソナタとは、ソナタ形式を含む複数の楽章から成る曲のことを指します。

第一楽章のソナタ形式を含め、ソナタの一般的な楽章構成は、以下のとおりです。

ソナタの楽章の構成
  • 第一楽章:ソナタ形式<主調>
  • 第二楽章:緩徐楽章<近親調>
  • 第三楽章:メヌエット<主調>
  • 第四楽章:ロンド形式(間に異なる旋律を挟みながら、ロンド主題を繰り返す形式)あるいはソナタ形式が使用されることが多い。<主調あるいは同主調>

なお、ソナタ形式については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

ソナタ形式とは?イメージ画像
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ソナタは楽器編成によって名称が変わる

ソナタという形式は、様々な楽曲に当てはまるものです。

実は、ソナタは楽曲の楽器編成によって、「ソナタ」「交響曲」「弦楽四重奏曲」「協奏曲」とそれぞれ異なった名称で呼ばれるのが一般的なのです。

以下に、ソナタの楽器編成ごとの名称をまとめておきます。

楽器編成とソナタ
  • ソナタ:独奏楽器(旋律楽器+ピアノ伴奏も含む)
  • 交響曲:管弦楽
  • 弦楽四重奏:ヴァイオリン2本+ヴィオラ+チェロ
  • 協奏曲:単独楽器+管弦楽
    ※協奏曲では第三楽章のメヌエットがなく、三楽章構成になるのが一般的。

ソナタの具体例|2台のピアノのためのソナタ

たとえば、のだめカンタービレで有名になった「2台のピアノのためのソナタ」も、ソナタの要件を満たしています。

具体的には、ピアノのみで演奏(=器楽)され、第1楽章はソナタ形式であり、3つの楽章から成っています。

以下に動画を貼っていますので、ぜひ上のソナタの要件を念頭に置きながらご覧になってみてくさい。

ソナタの要件を踏まえて実際に聞いてみよう

最後に本記事の内容を振り返っておきましょう。ソナタとは、以下のような特徴を持つ楽曲を指しています。

本記事のまとめ

ソナタとは、(声楽ではなく)器楽のための、第1楽章がソナタ形式である2~4つの楽章から成る楽曲のこと

本内容を踏まえて、ソナタを聞いたり弾いたりするときは、楽器を用いた演奏であること、複数の楽章があること、そして、第1楽章にソナタ形式が用いられていることを踏まえると、より理解が深まることでしょう。

ソナタを聞く際には、器楽が織りなす複数の楽章の味わいの違いを是非楽しんでみてください♪

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音楽系教育機関で音楽家の学習や演奏活動を支援しながら、ピアノやソルフェージュなど自身の音楽活動を継続しています。音楽学習者がつまずきやすい音楽の概念を読んで理解できるサイトを創りたいという思いから、「DoReMiOnline」を立ち上げました♪