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ホルンの基礎練習が楽しくなる方法とは|効果的な基礎練習のコツ

ホルンの基礎練習の楽しみ方イメージ画像

あなたは、毎日楽しくホルンの基礎練習ができていますか?

実は、ホルン演奏者には、基礎練習がつまらないと感じている人は少なくないようです。

私もホルンを吹きますが、かつては基礎練習を楽しむことができませんでした。

しかしながら、もし毎日の基礎練習がもっと楽しくなれば良いと思いませんか?

実は、ちょっとした工夫をするだけで、ホルンの基礎練習を楽しいものにすることができるのです。

本記事では、どうすればホルンの基礎練習がより楽しくなるかをご紹介したいと思います。

ホルンの基礎練習を楽しむコツ①|機械的にではなく音楽的に

吹奏楽部では、学校保有の教本を使って基礎練習をする事が多いと思います。

その教本に沿って基礎練習をしていると、時々飽きてしまって練習が嫌になる事はありませんか?

私の場合、ロングトーンやタンギングの練習がつまらなくて仕方なかったのを覚えています。

そんな時にとても効果があったのが、基礎練習を機械的にこなすのではなく、より音楽的な方法を追求することでした

例えば、Fの音をロングトーンする場合、同じホルンパートの人にFのスケールやリップスラーをメロディーとして吹いてもらい、自分がロングトーンを伴奏として吹きます。

この場合、相手がいる事で、ただ音を伸ばすよりも音程や音色に気を配って吹くことができますし、決められた小節数に息を使い切る、または持続させる練習にもなります。

また、一人でロングトーンをする場合には、ロングトーンで何かを表現するつもりで吹くと、より音楽的な練習になり、楽しみが増します。

例えば、好きな人への気持ちや、叱られて悲しい気持ち等、なんでも良いので感情を込めて吹いてみましょう。

音楽では、この「表現」がとても大切です。普段のホルンの基礎練習で取り入れておくと、曲の演奏でも役立ちますよ。

ホルンの基礎練習を楽しむコツ②|基礎練習に適した楽曲を使う

ホルンの基礎練習において、タンギングの練習でよくある♩→♪→♬(四分→八分→三連→十六分音符)のような練習はワンパターンで飽きてしまいがちな練習の一つです。

そこで試して頂きたいのが、基礎練習に適した楽曲を使って練習する方法です

例えば、リヒャルト・シュトラウス作曲のホルン協奏曲の第一楽章はいかがでしょうか?

フォルティッシモenergico(75小説目あたり)からは十六分音符(タンギング)をはじめ、アクセント、スラー、跳躍、スタッカートなど音楽を演奏する上で必要な要素が詰まっています。

さらに、音域もそれほど高くなくホルンの練習にお勧めです。

自分にとって音域がきつければ、移調しましょう。また、わざと色んな調に移調して練習するのも、指使いの練習になるのでお勧めです。

テンポも徐々に速くする等、目標を決めると取り組みやすいでしょう。

ホルンの基礎練習に曲を使う事で、音楽的に基礎練習をする事ができますし、なにより楽しいのが良いですね。

私はこのような基礎練習を試すようになってから、ホルンの音色や音の立ち上がりがぐんと良くなりました。

ホルンの音色が良くなった一番の理由は、基礎練習を「演奏」「表現」するというスタンスで吹く事で、「こんなふうに演奏したい、こんな音を出したい」と自然にイメージして練習できる様になったからだと思います。

教本での練習が悪い訳ではないのですが、教本を使う時には、音色やアタック等にも気をつけて、何となくノルマ的にこなす様な練習にならないよう注意が必要です。

ホルンの基礎練習を楽しむコツ③|自己分析による見える化

基礎練習を通してホルンの上達をもっと実感する事ができれば、より熱意をもって取り組むことができるようになります。そこでオススメなのが、「自己分析」によって基礎練習の上達を見える化することです。

この自己分析では、毎日の練習内容と自分の進み具合を記録します。

記録する内容は、毎日の練習内容に加えて、①楽にできたこと、②大変だったがなんとかできたこと、③がんばってもできなかったこと、の3つです。

このように記録することのメリットの1つは、「自分の成長が実感できること」です

毎日漠然と練習していると、できること以上にできなかったことに目が行ってしまい、本当はきちんと前進しているはずなのになかなか自分を認めてあげることができません。

しかしながら、できるようになったこともきちんと記録することで、課題はあってもきちんと前進している自分に気づき、自己肯定感を高めることができるのです。

また、記録をつけることの第2のメリットは、「目的意識」が生まれやすいことです

できなかったことや、できたけどまだまだ再現性が低いことなどをきちんと自分の中で整理しておくことで、次回の基礎練習の際にそれらのポイントを意識して克服しようとする「目的意識」が生まれます。

人は、ものごとに漠然と取り組むより、今何のためにそれに取り組んでいるのかを意識できている方が、大きく前進できるものです。

記録をつけることで、今の自分の課題が何であるのかをきちんと見える化する機会となり、練習の効率を向上させることができます。

加えて、記録をつけることの第3のメリットは、自分で見つけた「型」を再現性のある言葉として記憶できることです

それまでできなかったことができなかったことができるようになった時には、まぐれで終わらせないように分析して言葉にするようにしましょう。

その時の姿勢、アンブシュア、息の吸い方などを記録し、「なぜできたのか?」をじっくり分析することで、「まぐれ」でできたことを「再現性」のある方法へとへんかさせることができるのです。

ホルン上達の鍵は「楽しく効率的」な基礎練習にあり

時には気合いと根性も必要ですが、やはり練習は楽しく効率的である方がうれしいものです。

いつものホルンの基礎練習に飽きてしまった時は、今回ご紹介した方法をぜひ試してみて下さいね!

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DoReMi
音楽系教育機関で音楽家の学習や演奏活動を支援しながら、ピアノやソルフェージュなど自身の音楽活動を継続しています。音楽学習者がつまずきやすい音楽の概念を読んで理解できるサイトを創りたいという思いから、「DoReMiOnline」を立ち上げました♪