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ホルン・マウスピースの選び方|初心者のマウスピース選び

ホルン・マウスピースの選び方イメージ画像

吹奏楽部の場合、楽器(ホルン)は学校所有の物を使っても、ホルンのマウスピースは個人で購入が必要な場合が多いのではないでしょうか?

しかしながら、ホルン・マウスピースには色々な種類があり、初心者にとってはどれを選べば良いか迷ってしまいますね。

今回は、初心者がマウスピースを選ぶためのポイントとコツをご紹介したいと思います。

ホルン・マウスピースも「試し吹き」が基本

私も中学生の時に吹奏楽部の顧問に「マウスピースを買ってください」と言われ、訳も分からず困ってしまった一人です。

仕方が無いので顧問に発注を任せたらアレキサンダーのマウスピースが届いたのですが、これが全く自分の口に合わずしばらくモヤモヤしながら使っていたのを覚えています。

ある時、違うマウスピースを使ってみるとものすごく吹きやすくてビックリ!

この時初めて、マウスピースはメーカーや型番によって吹き心地がこんなに違うのかと気づいたのです。

マウスピースは直接唇に当てる物なので、やはり実際に吹いてみないと合っているかどうかは判断できないのです。

ある程度大きな楽器店なら試奏室があり、そこで実際にマウスピースを試し吹きさせてもらえます。

ぜひ楽器を持参して行ってみましょう。

もし近場に楽器店がないようでしたら、学校と提携している保守楽器店に何種類かマウスピースを持ってきてもらえないか顧問の先生に相談してみましょう。

マウスピースは数千円で購入できる物ですが、学生さんならそう頻繁に買い替える事はむずかしいと思います。

少なくとも数年は使うことになるでしょうから、慎重に選びたいものです。

ホルン・マウスピースの種類

マウスピースを選ぶ際に、最低限知っておくべきポイントを2つご紹介したいと思います。

ヨーロピアンシャンクとアメリカンシャンク

ホルン本体に差し込む細い部分をシャンクと言います。

ホルンのマウスピースは、シャンクのサイズが2種類あり、ホルンがどのメーカーかによって合う合わないが決まっています。

シャンクが楽器と合っていないと、マウスピースがガタガタしたり、差し込みが浅すぎたり深すぎたりして演奏に支障が出ます。

自分の使用するホルンがどのメーカーで、シャンクはヨーロピアンかアメリカンかどちらを採用しているか確認するようにしましょう。

【ヨーロピアンシャンク】
楽器…アレキサンダー
マウスピース…アレキサンダー、ティルツ 、JKなど

【アメリカンシャンク】
楽器…ヤマハ 、ホルトン 、コーン 、ハンスホイヤーなど
マウスピース…ヤマハ 、ホルトン 、バック など

UカップとVカップ

ホルンのマウスピースには、大きく分けて2つの形状があります。それぞれ、形にならって「Uカップ」「Vカップ」と呼ばれます。

画像で確認してみましょう。

ホルン・マウスピースの画像

左が「Uカップ」で、右が「Vカップ」です。「Uカップ」の方が丸みをおびているのがお分かりいただけると思います。

それぞれの特徴は、大まかに以下の通りです。

Uカップの特徴…柔らかい音色、高音がVカップに比べ鳴りやすい、スラーがかけやすい
Vカップの特徴…明るくはっきりした音色、低音が鳴りやすい

私はVカップを使っていた時期があり、低音がバリバリ鳴る感じが気に入っていました。

しかし、今はクラシック音楽が好きになり、柔らかい音色を出したいと思うようになって、Uカップを使用しています。

自分が出したい音や、高音担当か低音担当かによって使い分けるのもありだと思います。

ホルン・マウスピースの選び方

ボア(細長いストローみたいな部分)の太さやカップの深さも演奏に関わってきますので、分かりやすいホルン・マウスピースの選び方をご紹介します。

まず、各メーカーが「一般的」「初心者向け」と売り出しているマウスピースを吹いてみます。

そこから「ボアはもっと太い方がいいかな、カップはもっと深い方がいいかな」等と試していきます。

ボアは太くなると豊かな音色を得られますが、マルカート等はっきりした音は苦手です。

細いと高音は出やすいですが音は固くなります。

カップも浅いと音色が明るくなり高音は出しやすくなりますが低音が出にくくなります。深いとその逆です。

つまり、どちらも一長一短なのです。

そのため、多くの人は必然的に中間的なマウスピースを選ぶことが多く、ゆえに「一般的」「初心者向け」というマウスピースが存在するのです。

初心者で全く見当がつかない場合は、ティルツS8、アレキサンダー8、ヤマハ 30C4・32C4あたりを基準に考えていくと選びやすいでしょう。

最後は自分の感覚を信じる

色々試してそれでも決まらなかったら、あとは自分の「吹き心地が良い」「なんか気持ち悪い」という自分の感覚を信じましょう。

初心者でも、自分の唇の形状に合っていないマウスピースはなんだか心地が悪いものです。

自分を信じてお気に入りの一本を選べば、愛着も沸いて練習がもっと楽しくなりますよ!

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DoReMi
音楽系教育機関で音楽家の学習や演奏活動を支援しながら、ピアノやソルフェージュなど自身の音楽活動を継続しています。音楽学習者がつまずきやすい音楽の概念を読んで理解できるサイトを創りたいという思いから、「DoReMiOnline」を立ち上げました♪