弦・管・打楽器

ホルンのお掃除方法|マウスピース・マウスパイプ・抜差管の掃除

ホルンのお掃除方法イメージ画像

ホルンは抜差管が多くて掃除も大変…。

初心者の場合、どこをどう掃除すれば良いのかわからず困っている方もいるのではないでしょうか?

今回は、ホルンのお掃除方法について、マウスピース、マウスパイプ、抜差管の順にご紹介したいと思います。

ホルンのお掃除方法①|マウスピースの掃除

使用する道具:YAMAHAマウスピースブラシS

ホルンのマウスピースはスロートが細く汚れもすぐ溜まってしまいます。

練習後には水でしっかり洗い、水けを切ってからケースになおすようにします。

また、週に1~2回はマウスピースブラシでスロートを掃除しましょう。

ブラシは細い物なら100均で売っている急須の「注ぎ口洗いブラシ」でも代用できます。

ホルンのお掃除方法う②|マウスパイプの掃除

使用する道具:YAMAHAフレキシブルクリーナーS、YAMAHAブラスソープ

ホルンのマウスパイプは、マウスピース同様細くて汚れが溜まりやすい場所です。月に一度は中を水洗いしましょう。

その際に、ブラスソープを水で薄めた物で洗うと綺麗に掃除ができます。ブラスソープは中性洗剤でも代用できます。

手順を以下に示すので、ご参照ください。

  1. メインチューニング管を抜く
  2. マウスパイプからブラスソープを10~15倍に薄めた物を注ぐ
  3. フレキシブルクリーナーをマウスパイプから通す
  4. ②~③を数回繰り返したら、水道水をマウスパイプから入れ、中にブラスソープが残らないようにする
  5. マウスパイプから息を強く入れて水気を切る

ホルンのお掃除方法③|抜差管の掃除

使用する道具:YAMAHA金管用クリーニングロッドS、ガーゼ、グリス、ロータリーオイル

ホルンは抜差管の掃除がとても大変です!

結構時間がかかるので、余裕のある時に落ち着いてしましょう。

まず最初に、掃除スペースを確保します。

うっかりに抜差管を落とさないよう、掃除はなるべく床でしましょう。

新聞紙など要らない紙を床に敷いて作業開始です。

まず、抜差管を全て抜きます。

ここで注意して頂きたいのが、管を抜く時は必ずその抜差管に対応しているレバーを押しながら抜くことです。

第1抜差管を抜くなら、第1レバーを抑えながら抜くという具合です。

レバーを押しながら抜かないと、「ポンっ」と音がなるので面白いのですが、これをすると気圧の関係で管が凹んだりロータリーが痛む原因になります。

もう一つの注意ポイントは、どこにどの管が入っていたのかわかるように並べて置くことです。

ホルンは抜差管が多く、初心者は一度管を抜くとどこに入れたら良いかわからなくなってしまうことがありますので注意してください。

抜差管を抜いたら、以下の手順で掃除を行います。

①クリーニングロッドにガーゼを巻き付け、抜差管の中と楽器本体(抜差管が入っていた所)の中の汚れを拭き取る
②本体(抜差管が入っていた所)にロータリーオイルを1滴ずつ入れる。オイルを入れる たびにレバーを数回押してロータリーにオイルをなじませる
②ガーゼで抜差管の外側に付いたグリスを拭き取る
③抜差管にグリスを薄く塗り伸ばす。ティッシュは毛羽が付くのでなるべく指で伸ばす

ここまでできたら、ホルン本体に抜差管を入れていきます。

この時もレバーを押しながら入れるようにします。

一番奥まで管を入れ、はみ出たグリスを拭き取ったら抜き差し管の掃除は終了です。

本番前は楽器の掃除を控えよう

マウスピースのスロートやマウスパイプが細いホルンは、掃除をして汚れが取れることで吹き心地に影響が出やすい楽器です。

綺麗な楽器で本番を迎えたい気持ちは分かりますが、直前に掃除をするのは控えた方が良いでしょう。

本番前に慌てない為にも定期的な掃除が大切なのですが、日々のちょっとした気遣いで掃除も随分楽になりますよ。

例えば、ホルンを吹く前には必ずうがいをするというのも重要です。

私は中学生の頃、つば抜きをしたらゴマが出てきて驚愕した思い出があります。

食べかすが楽器内にこびり付いてるなんて想像しただけでもおぞましいですね…。

そして、練習の後にはホルンが酸化しないよう、クロスで楽器に付いた手の汗や油分などを拭き取りましょう。

ラッカーが剥げていたり、ノーラッカーの楽器は特に念入りに拭く必要があります。

初心者の方は慣れるまで掃除に時間がかかるかもしれませんが、コツをつかめばテレビを見ながらでもできるようになります。

面倒ではありますが、掃除をすると見た目だけでなく、精神的にもスッキリしますよ!ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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DoReMi
音楽系教育機関で音楽家の学習や演奏活動を支援しながら、ピアノやソルフェージュなど自身の音楽活動を継続しています。音楽学習者がつまずきやすい音楽の概念を読んで理解できるサイトを創りたいという思いから、「DoReMiOnline」を立ち上げました♪