第一楽章形式とは

第一楽章形式とは

第一楽章形式とは、「ソナタ形式」という楽曲の形式の、別の呼び方のこと。

第一楽章形式と呼ばれる理由は、ソナタ形式が、声楽ではなく楽器によって演奏される楽曲(=ソナタ)の第1楽章に、ほとんどの場合に用いられているからである。

この点については、門馬直衛「音楽形式」で言及されているので引用します。

ソナータ形式(獨、Souatenform, 英、Sonata-form)は、クラシック・ソナータの重要な楽章に用いる形式である。
前にいつたように、クラシック・ソナータは、三つか四つくらいの楽章で出来ている大きい器楽曲の一つである。ソナータ形式は、そういふソナータのどこかに用いられるものである。どこに用いるかは決つているわけではなく、全部の楽章に用いることもあるが、少くとも、その第一楽章には、ほとんど必ず用いられる。そこで、ソナータ形式は、第一楽章形式ということもある。しかし、第一楽章形式だけに用いるのではない。
――門馬直衛「音楽形式」(音楽之友社) 1949年、p. 137より抜粋。

以上からも、ソナタ形式がソナタ(=器楽曲)の第一楽章に用いられる場合がほとんどであるという理由で、第一楽章形式と呼ばれていることがわかります。

しかしながら、ソナタのすべての第一楽章に用いられているわけではない、という点には注意が必要です。

「ソナタ形式」の意味については、以下のページをご参照ください。

https://yamahacantabile.com/sonata-form/

また、以下のページでは、ソナタ形式に関する様々なトピックをまとめています。あわせてご参照ください。

https://yamahacantabile.com/sonata-form-portal/

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音楽系教育機関で音楽家の学習や演奏活動を支援しながら、ピアノやソルフェージュなど自身の音楽活動を継続しています。音楽学習者がつまずきやすい音楽の概念を読んで理解できるサイトを創りたいという思いから、「DoReMiOnline」を立ち上げました♪