弦・管・打楽器

コントラバスの松脂について|松脂の取扱いや保管の方法

コントラバスの松脂イメージ画像

コントラバスの弓のお手入れで欠かせないのが毎日使用する松脂(まつやに)です。

ここでは初心者が知っておきたいコントラバスの松脂についての知識をまとめてみました。(値段は参考です。目安としてとらえてください)

コントラバス専用の松脂を使おう!基礎知識から値段まで

コントラバス松脂を使用する際には、必ずコントラバス専用のものを使用しましょう。

コントラバスの松脂は他の楽器の松脂よりやわらかく作られているのですが、これはコントラバスの太くて張力の強い弦を震わせるためには強い粘度が必要なためです。

値段はおおまかに1200円~5000円ほどで、吹奏楽において人気があるメーカーはカールソン、コルスタイン、ポップスです。

カールソンはこの中では最も愛用者が多く、粘度が高く少量でも良い音が鳴ることから初心者向けです。

とても溶けやすいので夏場は冷蔵庫で保管するのが望ましいです。

コルスタインは溶けにくくて量があり、コストパフォーマンスの良い松脂です。

ゴム製の容器に入っていて使いやすく便利になったと評判です。

ポップスは粒子が細かく繊細な音を鳴らすことができ、初心者向けです。

カールソンと同様溶けやすいので夏場は冷蔵庫保管がおすすめです。

また松脂の使用期限は一般的には3年程度と言われます。目安として覚えておきましょう。

コントラバスの松脂を取り扱う上での注意点

続いて、コントラバスの松脂の取扱いで注意してほしい点を3点説明します。

1つめはまず、溶けた松脂や割れて粉々になった松脂は使用しないということです。

当たり前のことのように感じてしまいますが、ついもったいないと拾ってつけてしまう初心者の方は多いのです。

松脂には柔軟剤として油が含まれているのですが、溶けると松脂と油のバランスが変わってしまうので使用してはいけないのです。

2つめは違う松脂を混ぜて使わないということです。

何度違う松脂を上塗りしても、結局毛換えして一番最初に付けた粘りが強い松脂の影響が強いため、混ぜる意味がないからです。

3つめは保存するときはコンビニの袋を丸く切って包んでから容器に入れるということです。

これにより松脂が溶けにくくなるのと、多少溶けても取り出しやすくなるという2つのメリットがあります。

最近では松脂が空気に触れずに表面湿度が70%前後を保てるという、ロジンセイバーという名前の松脂専用の保存容器があるようですが、初心者の方は袋で包むので十分でしょう。

こんな時はどうすればいいの?松脂のトラブルシューティング

松脂はコントラバスの初心者の方にとっては扱いがむずかしい面があります。

ここではコントラバス初心者の方が起こしがちな松脂についてのトラブルと、その解決法についてまとめてみました。

松脂を塗りすぎたのですが、どうすればいいでしょうか?

硬めの歯ブラシで弓の毛をとかしてみましょう。

そして、次回からは「まず弾いてみて、音の加減を見ながら少しずつ塗る」ことを心がけましょう。

夏に松脂を持って移動しなければならないのですが、松脂が溶けないようにする方法はありませんか?

サランラップにくるんでクーラーボックスに入れて移動しましょう。

割れないよう、なるべく衝撃を加えないようにするのも大切です。

家で練習すると、松脂が床に飛び散って掃除が大変です。どうにかならないでしょうか?

練習時に床の上に何かシートを敷いてその上に楽器を置いて練習するようにしましょう。

寒い方が松脂は飛散しやすくなることも覚えておきましょう。

コントラバスの松脂は扱いが繊細に感じますが、先輩方も松脂を一度は溶かしてしまったり、割ってしまったりという経験があるはずです。

初心者の方々も失敗にめげず、少しずつ松脂とのつきあい方を覚えていってください。

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DoReMi
音楽系教育機関で音楽家の学習や演奏活動を支援しながら、ピアノやソルフェージュなど自身の音楽活動を継続しています。音楽学習者がつまずきやすい音楽の概念を読んで理解できるサイトを創りたいという思いから、「DoReMiOnline」を立ち上げました♪