今日は新日本フィルハーモニー交響楽団の、交響組曲「ドラゴンクエストVI」幻の大地 を聴きに行ってきました!
「ドラゴンクエストⅥ 幻の大地」と言えば、30~40歳くらいの年齢層の方々の多くが青春をささげたゲームのひとつではないでしょうか。
そんなドラクエⅥの名曲を聴いて感動しただけではなく、新たな発見もある素晴らしいコンサートだったので、備忘録がてらレビューしておきます!
新日本フィル・交響組曲「ドラゴンクエストVI」幻の大地 の概要
まずはコンサートの概要についてです。
日時:2019年7月7日(日)
会場:Bunkamuraオーチャードホール
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:大井 剛史
曲目は以下の通りです。
【第1部】
・序曲のマーチ
・王宮にて
・木漏れ日の中で~ハッピーハミング~ぬくもりの里に~フォークダンス~木漏れ日の中で
・さすらいのテーマ~静寂に漂う~もう一つの世界
・迷いの塔
・ペガサス~精霊の冠
・悪のモチーフ~ムドーの城~戦慄のとき~ムドーの城
・勇気のある戦い~敢然と立ち向かう
【第2部】
・哀しみのとき
・奇跡のオカリナ~神に祈りを~奇跡のオカリナ
・エーゲ海に船出して
・空飛ぶベッド
・暗闇にひびく足音~ラストダンジョン~暗闇にひびく足跡
・魔物出現
・魔王との対決
・時の子守唄
客層は、やはりと言いますか、30~40代くらいの方が多かったように思います。
ところどころ小~中学生くらいのお子さんもいました。自分が好きなのか、はたまた保護者の方に連れてこられたのか…。
今回のコンサートに参加してよかったと思った点
今回のコンサートは、クラシックコンサートに通っているとめずらしく感じますが、指揮者の大井 剛史さんが聴衆に語りかけるようにいろいろと解説をしてくださいました。
前半では、
大井さん「みなさんどれくらいの方がドラクエⅥをプレイしたことがありますか?」
みんな\ハーイ/
みたいな感じでクスっとしましたが笑
この解説が、すごく印象に残る内容でした。
実は、ドラクエⅥには、同じモチーフが何度も何度も違う曲で登場します。
私の耳が正しければ、おそらく音名で「ラソ♯ラファ」だと思うのですが、最初の町で流れる音楽や洞窟で流れる音楽などに使われているあのメロディです。
でも、解説を聴いてよくよく振り返ってみると確かに、先頭の音楽やカジノの音楽など、実に様々なところで同じモチーフが、時に移調・転調したりリズムが変わったりしながら使われていることに気づきました。
今まで何度も聴いていたのに、共通点に全然気づいておらず、目からうろこでした。
さらに、曲目の構成も、同じモチーフが使われている曲を連続で演奏するなど、工夫が凝らされていました。
大井さん曰く、ドラクエⅥはドラクエシリーズの中でも共通のモチーフを用いることで統一感を持たせている作品であるとのこと。
今回のコンサートで学んだ、「共通のモチーフの変化」に着目してもう一回聴きなおしたいと思えました。
このような学びがあったことは、普段のコンサートにはない良さだったと思います!!
演奏はどうだった?
演奏内容に関しても少し触れておきます。
とりあえず私は、大好きなクリアベールの「空飛ぶベッド」を生で聴けただけでも大満足でした!
その大好きな「空飛ぶベッド」の主旋律をシロフォンが担当するのですが、シロフォンを演奏していた打楽器奏者の方の演奏がとても素晴らしかったです。
音の粒がそろっていて、強弱も絶妙で、きらきら光る星のような音色でした♪
また、「エーゲ海に船出して」で活躍していたハープの音色もすごくきれいでした。
もうちょっと音量が欲しいな、と思う場面もありましたが、それでも特に弦楽器が全般を通して安定した心地の良い音色を奏でてくれていました!!
最も良かった曲は、アンコールの2曲でした。
- この道わが旅(DQⅡより)
- 序曲Ⅵ
アンコールの曲が最もよかった理由は、オーケストラのみなさんがノリノリで楽しそうに弾いていたからです。
力が抜けていて、それでいてのびのびとした迫力のある音色でした。
きっと、いつも弾く曲だから、メンバーのみなさんはもうマスターしてしまっているのでしょう♪笑
以上のように、新日本フィルハーモニー交響楽団のドラゴンクエストシリーズのコンサートは、楽曲に関する新たな視点が得られること、そして、繰り返し演奏して熟練されたおなじみの曲のクオリティを楽しむことができます。
ご興味があれば、頻度も少なくないのでぜひ聴いてみてください♪
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