ソルフェージュの英語表現

ソルフェージュを英語で言うと?solfege・solfeggio・solmization・sol-faの違い

ソルフェージュを英語で・イメージ画像

ソルフェージュとは、音楽の総合的な基礎能力を高めるためのトレーニングのことです。

そして、ソルフェージュを英語で何というのか調べたときに、solfegeだけでなく、solfeggio・solmization・sol-faなど、複数の表現が出てきます。

そこでこのページでは、ソルフェージュを表すこれらの言葉の微妙な違いについてまとめました。

基本的には、"Solfege Definition"(http://solfegeportfolio.tripod.com/id11.html)という英文ページの説明がとてもわかりやすいので、こちらのページを参考にしています。

ソルフェージュの英語はsolfege・solfeggio・solmization・sol-faの4種類がある

ソルフェージュを英語で何というのか調べてみると、大まかには以下の4つの表現が出てきます。

  • solgfege
  • solfeggio
  • solmization
  • sol-fa

これだけの英語表現があると、どれを使っていいか迷ってしまいますね。

というわけで、これらの違いについて詳しく見ていきましょう。

ソルフェージュは英語でどのように表現されている?

まず、ソルフェージュを表す最も基本的な英語表現は、"solfege"と"solfeggio"という2つの単語です。

そして、英語圏のサイトを調べても、ほとんどのページでsolfege=solfeggioであると説明されています。

そこで、まずはsolfegeもしくはsolfeggioの意味を先に確認しておきましょう。

ソルフェージュ(solfege・solfeggio)の意味については、Word finderというWebサイトの説明がわかりやすいのでご紹介します。

A method of sight singing that uses the syllables ''do'' (originally ''ut''), ''re'', ''mi'', ''fa'', ''sol'' (or ''so''), ''la'', and ''si'' (or ''ti'') to represent the seven principal pitches of the scale, most commonly the major scale.
――Word finder, "What is "solfege""より引用

【 日本語訳 】
音階(基本的には長音階)の7つの主要な音を表すために、「ドレミファソラシ」という階名を用いて楽譜を見ながら歌う方法のこと。

ソルフェージュは元々、音楽を効率的にシェアするために、口ずさみやすい「ドレミファソラシ」という音の名前で歌うようになったことが始まりでした。

今日では、楽譜を見ながらドレミで歌うだけでなく、音を聴き取って楽譜に書く訓練も、ソルフェージュの主要な内容のひとつになっています。

solfegeとsolfeggioの違いは?

ソルフェージュを表す英語表現には、"solfege"・"solfeggio"・"solmization"・"sol-fa"の4つがあります。

その中でも最もよく使われる、「ソルフェージュ」という言葉に近い英語表現は、solfegeもしくはsolfeggioの2つです。

solfegeとsolfeggioは、調べてみても「意味」の違いは見つかりません。

ところが、solfegeとsolfeggioには1つ大きな違いがあります。それは、それぞれの単語の発祥の地です。

実は、solfegeはフランス語"solfège"を起源とする英語です。一方で、solfeggioはイタリア語の"solfeggio"を起源とする英語です。

つまり、ソルフェージュを表すsolfegeとsolfeggioという2つの英語表現の大きな違いは、フランス発祥かイタリア発祥かという点にあるということです。

意味には大きな違いはありませんが、以上の点を踏まえておくと役立つことがあるかもしれません。

ソルフェージュ(solfege)とソルミゼーション(solmization)の違い

また、ソルフェージュを表す英単語には、"solmization"(ソルミゼーション)があります。

ソルミゼーション(solmization)とは、西洋音楽で使われるそれぞれの高さの音を「ドレミファソラシド」という音の名前で歌うことを指す言葉です。

英語solmizationは、日本語では「階名唱法」などと訳されることもあります。

ソルミゼーション(solmization)が「ドレミ~」で歌うことを指すのに対して、ソルフェージュ(solfege)はより広い意味で使われます。

元々はソルミゼーション(solmization)とソルフェージュ(solfege)はほとんど同じ意味で使われていたと考えられます。

しかしながら、今日ではソルフェージュ(solfege)という言葉は、「ドレミ~」で歌うことに限らず、音楽の総合的な基礎能力を伸ばすトレーニングという意味合いで使われることが多いです。

ソルフェージュ(solfege)は、「ドレミ~」で歌うことだけでなく、聴きとった音を楽譜にする「聴音」や、場合によっては鍵盤を使った初見奏などをも射程に入れた言葉なのです。

つまり、一般的には、ソルミゼーション(solmization)は「ドレミ~」で歌うことを表す狭義のソルフェージュであるのに対して、ソルフェージュ(solfege)は音楽の基礎的能力を伸ばすための種々の練習を表すより広義な意味でのソルフェージュなのです。

solfegeとsol-faの違いは?

ソルフェージュの英語での同義語として、sol-fa(ソルファ)があります。

ソルフェージュ(solfege)とソルファ(sol-fa)の違いは、ソルフェージュ(solfege)とソルミゼーション(solmization)の違いと同じです。

すなわち、ソルファは「ドレミ~」で歌うことを表す狭義のソルフェージュであるのに対して、ソルフェージュ(solfege)は音楽の基礎的能力を伸ばすための種々の練習を表すより広義な意味でのソルフェージュなのです。

ところで、sol-faという単語には特殊な使い方があります。それは、「動詞」で使うという点です。

ソルファ(sol-fa)は名詞では、ソルミゼーション(solmization)と同じように「ドレミ~」や「ドレミ~で歌うこと」を表します。

それだけにとどまらず、sol-faは動詞で「ドレミ~で歌う」「ドレミ~で〇〇を歌う」という使い方もできるのです。

このように、sol-faには名詞だけでなく動詞の用法もあることは、ぜひ押さえておきましょう!

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