ソルフェージュ各論

音大受験生のためのソルフェージュ・楽典の対策方法

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音大受験者を悩ませる「楽典」と「ソルフェージュ」の効果的な対策方法をご紹介します!

この記事では、なぜ音大で楽典やソルフェージュが出題されるのか、楽典はどのように対策を行えばいいの下、ソルフェージュはどのように対策を行えばいいのかということを順番に解説していきます。

音大の受験科目は「ソルフェージュ」と「楽典」がある

音大を受験する際の入試科目には、専攻楽器とピアノ以外の専攻楽器の人は副科ピアノの演奏実技に加えて、楽典とソルフェージュの試験があります。

なぜ、音大は受験者に実技だけでなく楽典とソルフェージュの試験を課すのでしょうか?

その理由は、「楽譜を読んで作曲家の意図を理解し、奏でる音をイメージできる」力がどのくらいあるのかを測るためです。

楽譜から音楽をイメージする力は、音楽家が音楽を奏でるために一番基礎となる、そして一番大切な要素なのです。

音大受験のソルフェージュ・楽典対策は一刻も早く始めよう

ピアノやヴァイオリンなどごく小さい頃から始める事が多い楽器の方は、早くからすでにソルフェージュ、楽典の知識を勉強して、ある程度まで進んでいることがほとんどです。

しかしながら、学校の吹奏楽部で音楽に出逢った方、声楽やコントラバスの方のように大きな楽器など、成長してから音楽を始めた方もいらっしゃるでしょう。

ソルフェージュや楽典に馴染んでこなかった方は、音大受験を決めたら1日でも早く楽典とソルフェージュの勉強を始めてください。

その理由は、楽典やソルフェージュは仕上がるのに時間がかかり、一朝一夕で対策できるものではないからです。

本人の素質、そして受験校にもよりますが、「自分の持ってる時間を出来る限り、楽典とソルフェージュに費やす」という覚悟が大事です。

音大受験の楽典対策は?

まず、音大受験における楽典の試験はどのようなものでしょうか。

楽典の試験内容は、記譜法の基礎知識、音階、リズム、調性、楽語及び記号、楽式などです。

楽典は本を読めばできそう、と思われるかもしれませんがそれだけでは十分ではありません。

受験対策は限られた時間の中で、必要な知識をしっかり身につける必要があるため、独学だけで勉強することはお勧めできません。

専門の先生に体系立てて教えてもらい、自分の中ですぐに引き出せして使いこなせる状態にまで整理しておく必要があります。

効率的な受験勉強を行うためには、志望校の問題傾向も把握しておかなければなりません。

大学によっては、楽典だけにとどまらず音楽史をも含むところもありますので、過去の問題集を分析して傾向を知っておきましょう。

試験では音程と調判定は、まず出題されますので、重点的に勉強して下さい。

調判定は臨時記号を見て、何調なのかということ判断するわけですが、「頭の中で歌う」ことで見直しできると間違いが減ります。

このような力はソルフェージュで養うものであるため、ソルフェージの力は楽典にとっても大切なのです。

音大受験のソルフェージュ対策は?

ソルフェージュは受験校によって違いますが、聴音もしくは新曲視唱が出題されます。

聴音や視唱などのソルフェージュ力については、一朝一夕でどうにかなるというものではなく、根気よく訓練することで身につくものです。

音大受験を決めたなら、できるだけ早くソルフェージュ専門の先生のところに行くか、ピアノの先生にソルフェージュの時間をとってもらいましょう。

新曲視唱は8小節から16小節の旋律を与えられた時間で読譜し、その場で歌う試験です。基本的に伴奏はつきません。

正しい音程、リズムを試験されます。そして強弱記号、アーティキュレーションがついている場合は、その通りに表現されていなければなりません。

まずは歌の基礎教科書であるコールユーブンゲンで、音程とリズムをしっかりと身につけることから始めます。

中には、とりづらい音程もあります。苦手な音程はピアノを弾きながら歌い、できたらピアノなしで歌うという練習を繰り返すことが有効です。

毎日繰り返して、体が覚えるまで反復してください。

聴音は、旋律、または和声を聴いてそれを五線に書きとる試験です。

試験ではまず通奏があり、4小節ごとの演奏が1~3回、最後にもう一度通奏というのが基本の形式です。

もちろん初めの通奏でほぼ書き取れたら問題ありませんが、なかなかそれはむずかしいものです。

おすすめの方法は、初めの通奏で少なくとも小節の1拍目の音は取り、4小節の演奏の時に他の部分を埋めていくという手順をできるようにしておくことです。

和声の場合は、初めは一番上の音だけ、次は下の音だけ、その後真ん中の音という順番が書き取りやすいので、習慣づけるようにしましょう。

旋律聴音は、旋律を聴いて、「あ~こんなメロディーか、こんなリズムか・・・」などと考えている時間はありません。

旋律を聞いたら「即、書く」という反応が必要です。

音を聴いたら反射的に書けるよう、反復練習を行いましょう。

レッスンだけでなく、家でも毎日、問題集の録音された旋律を「聴いては書き取る」という時間を設けましょう。

聴音のテストは、時間内に正しく書きとることが大事です。

ちゃんと聴けていても、正しく書けていないと点数になりません。

音符は、はみ出さずに書く、シャープなのかナチュラルなのかはっきりと、など「きちんと正確に見やすい楽譜」を早く書けることが試験には大事なことなのです。

それには「書く」ということだけにフォーカスしたトレーニングを積み重ねておくことが欠かせません。

自分で問題集の中から2小節~4小節の旋律を覚えて、その旋律を歌いながらひたすら五線に書く練習をしてみてください。

受験科目の有無にかかわらず将来のためにソルフェージュと楽典を身につけよう

聴音と新曲視唱は「歌う」と「書く」という違いはありますが、結局のところ、「いかにきちんと読譜出来るか」ということをチェックされるのです。

最近では指定校推薦という、高校が推薦をしてくれたら実技の試験すらなく入学できる受験方法もあります。

それから入学前に到達度テストがあり、それに合格していれば楽典とソルフェージュの試験は免除という大学もあります。

しかしながら、受験時に楽典やソルフェージュの試験がないからと言って、それらを身につけないで音大に入って音楽を学ぶことは、おすすめできません。

ソルフェージュや楽典の能力は、素晴らしい音楽家になるためには必ず身につけておかなければならないものだからです。

したがって、音大受験のためという近視眼的な見方ではなく素晴らしい音楽家になるための必要な技能と能動的にとらえて、楽典・ソルフェージュの実力を積極的に高めていきましょう!

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