音楽史

多感様式とは(意味)|ドイツの音楽様式とエマヌエル・バッハ

多感様式のイメージ画像

【 多感様式 】
多感様式とは、緻密なニュアンスもしくは濃淡や様々な感情の表現に重きが置かれる、1楽章内で次々と変化の現れる音楽の様式である

バロック後期~古典派初期頃にドイツで発展した様式であり代表的な作曲家としては、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハが挙げられる。

参照:http://www.shureepiano.com/blog/during-the-eighteenth-century-sensitivity-became-an-important-idea-in-music-and-was-reflected-in-two-styles-the-galant-style-and-the-empfindsamer-stil-what-did-it-mean-for-music-to-be-sensitive-in-the-18th-century

多感様式とは|バロック後期のドイツで発展した音楽様式

多感様式とは、もともとドイツ語で”Empfindsamer Stil”という言葉です

英語では、”Sensitive Style”と訳されることが多いです。直訳すると、「感情豊かな様式」といった意味ですが、歴史的に「多感様式」と訳されるようになりました。

多感様式とは、具体的には、緻密なニュアンスもしくは濃淡や様々な感情の表現に重きが置かれる、1楽章内で次々と変化の現れる音楽の様式のことを指します

このような変化を持たせるために、各フレーズの長さは短くなる傾向にあります。

「多感様式」と似た意味の言葉として、「ギャラント様式」が挙げられます。

どちらもバロック時代のポリフォニック(多声音楽的な)な楽曲からホモフォニック(和声的な)な楽曲へと移り変わっていったものですが、ギャラント様式はフランスで発展したものであるのに対して、多感様式はギャラント様式の影響を受けてドイツで発展したものでした。

多感様式とカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ

多感様式を代表する作曲家と言えば、J.S.バッハの子どもの1人である「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ」です

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品には、多感様式の様相が色濃く出ています。

エマヌエル・バッハは、一連の楽曲の中でたくさんの異なった様相の感情をもたらすいくつかの作品で、多感様式をその極致へと高めました。

また、エマヌエル・バッハは、バロック時代の鍵盤楽器であるクラヴィコードを特に好んでいたと言われていますが、多感様式は、そのクラヴィコードの音色と相性が良かったとされています。

ところで、多感様式の作曲家たちは、歌うような表現様式を追求していました。

エマヌエル・バッハは、「人間の声こそがすべての種類の音楽創作の模範であり、過度な装飾をほどこさなくても常に純粋な美しさが存在感を持つものである」と述べています。

エマヌエル・バッハの声楽的性質へのこだわりは、彼のソナタや幻想曲が叙唱的な部分を含んでいることからも読み取ることができます

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