ソルフェージュとピアノの関係

ピアノとソルフェージュの関係は?ソルフェージュも学んだ方がいい?

ピアノとソルフェージュのイメージ画像

ピアノを学んでいると、「ソルフェージュ」という言葉を耳にするけど、やった方がいいの?その理由は?そんな疑問にお答えします!

音楽教室などでピアノを習っていると、「ソルフェージュコース」というものも併設されていることが多いものです。

普通に生活していると聞きなれない言葉である「ソルフェージュ」…ピアノ学習者もやった方が良いのでしょうか?ピアノだけやっておけば大丈夫じゃないのでしょうか?

実は、ソルフェージュをすることで、「楽譜に書かれた音をイメージする力」が養われます。

そして、この力があるかないかで、上達のスピードや表現力に大きな差が出てしまうのです。

この記事では、ピアノ学習者がソルフェージュも一緒に学んでおいた方が良い理由をご紹介します!

ソルフェージュとは具体的に何をするのか?

そもそも、ソルフェージュとは何をするものなのでしょうか?

具体的に言うと、ソルフェージュでは、楽譜を見て階名(ドレミ)で歌ったり、音を聴いて楽譜を書いたり、といった訓練をします。

前者のトレーニングを「視唱」、後者のトレーニングを「聴音」と言います。

ソルフェージュを英語学習に例えてみましょう。

「視唱」は、楽譜の内容を見てイメージし、音にする行為です。

見たものをイメージすると言う意味では、英語で言うところのリーディングに当たります。

一方で、「聴音」は、聴き取った音を正確にイメージして譜面にしていく作業です。

英語学習で言うところのリスニングのようなものです。

その伝でいくと、「楽典」はグラマー(英文法)に当たると考えられますね。

ピアノ学習者の方にこのような説明をはさむと、ピアノだけ弾けてソルフェ―ジュができないというのは、基礎の部分をおろそかにしたまま実践ばかりしているようなものだ、ということが理解してもらえるようです。

ソルフェージュとは、歌う心やリズム感などの音楽の土台となる部分を養い、音楽の規則をを体の感覚を使って覚える訓練です。

ソルフェージュの訓練を重ねることで、音楽の感覚を養うことができ、やみくもに実技だけを練習するよりも早く上達することができます。

そんなソルフェージュでは、どんなトレーニングをするのかを、簡単に確認しておきましょう。

視唱|楽譜を見て正確に歌う

先述したように、「視唱」とは、8~16小節程度のメロディーを、楽譜を見ながら「ドレミ~」で歌うトレーニングです。

家で練習するときには、まずピアノで弾きながら、リズムと音程を確認しつつ一緒に歌って練習します。

最終的には、最初の音のみピアノで提示され、あとは無音の状態で、自分の感覚のみで歌って音を再現できるようになることがゴールです。

慣れないうちは、歌い終わって最後の音をピアノで弾いてみると、すごくズレていたりするんですよね…。

音を合わせる上で重要なのは、調性を理解していることだと思います。

楽譜に書かれているのは単旋律(=伴奏のないメロディ)ですが、伴奏をつけるとしたらどのような和音がつくのか、イメージできると音程が取りやすくなります。

また、いつでも同じ速さで拍子を取ることもとても重要です。

これができなければ、リズムも取れません。これは、次に述べる聴音の課題にもつながってきます。

聴音|ピアノの音を聴いて正確に書き取る

続いては、「聴音」です。

「聴音」とは、8小節~16小節程度のメロディーがピアノで演奏されるのを聴いて、楽譜に書き起こすトレーニングです(メロディー聴音)。

演奏が始まる前に、「C-dur(ハ長調)、8小節、4分の4拍子」というふうに指示されるので、五線紙の一段を4小節に区切り、二段使って8小節(または16小節)をつくり、最後のところに終止線を書きます。

段のはじめにはト音記号を書き、必要ならば調号も書き、拍子記号を書いたところで、やっと聴音を始める準備が整います。

弾き始める前には1小節分のカウントが入るので、そのときに一緒にカウントを取り、テンポをつかみます。

1回目は最初から最後まで通して演奏されるので(通奏)、カウントを取りながら、1拍目の音を中心に書き取ります。

途中は、4小節ずつに区切って演奏されるので、その間に空いている部分を埋めていきます。

最後には、また通奏が入るので、演奏を聴きながら楽譜を目で追い、最終確認を行います。

おおむね、このような手順で進めていくのが基本です。

書き取った後、自分の書いた楽譜を見て視唱するというのも効果的ですね。

見やすい楽譜を書くということにもつながります。

他にも、三和音、大譜表による四声体、複旋律、リズム聴音など、聴音の課題にはさまざまな種類があります。

☆やり方や効果など、ソルフェージュについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

ソルフェージュとは?イメージ画像
【音感・読譜力UP】ソルフェージュとは?意味・目的・やり方・効果 ソルフェ―ジュとは?(=音感や読譜のトレーニング)目的・意味・やり方・効果が100%わかる!体験談つき完全ガイドです! ...

ピアノにはなぜソルフェージュが必要なのか

では、なぜピアノを学んでいく上で、ソルフェージュをする必要があるのでしょうか。

それは、「楽譜を見て音楽をイメージできるようにするため」です。

ソルフェージュのトレーニングを継続すると、楽器で音を出さなくても、実際に声を出さなくても、頭の中で音の響きを再現できるようになるのです。

ピアノで新しい曲を練習するとき、これができると譜読みが早くなりますし、間違いにもすぐ気づくことができます。

スポーツの世界でもイメージトレーニングの重要性が説かれていますが、同じことが音楽にも言えます。

「このように表現したい」「このように演奏したい」「このような響きを再現したい」というイメージが明確であればあるほど、上達も早いのではないでしょうか。

弾く前からそのようなイメージができているのと、音を出してある程度弾けるようになってから考えるのとでは、上達のスピードや演奏の表現力に雲泥の差が出てしまいます。

ベートーヴェンをはじめ耳の聞こえない作曲家が作曲できるのも、ソルフェージュ能力があるからこそ可能なのです。

ピアノを学んでいると、速く上達したくてどうしてもピアノを実際に弾く練習ばかりやりたくなってしまいます。

しかしながら、長い目で見れば、ソルフェージュで音楽の基礎的な感覚を鍛えておいた方が、上達のスピードは格段に向上します。

したがって、ピアノの学習だけでなくソルフェージュをやろうか迷っている方には、間違いなくソルフェージュも並行して学ぶことをおすすめします。

少しづつでもいいのでソルフェージュのトレーニングを積み重ねることで、音感や読譜力、ひいては、音楽をイメージし表現する力を身につけ、ワンランク上のピアノ演奏を目指していきましょう!

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DoReMi
音楽系教育機関で音楽家の学習や演奏活動を支援しながら、ピアノやソルフェージュなど自身の音楽活動を継続しています。音楽学習者がつまずきやすい音楽の概念を読んで理解できるサイトを創りたいという思いから、「DoReMiOnline」を立ち上げました♪