楽典

楽譜の読み方①|楽譜とは?楽譜の目的や構成要素は?

楽譜のイメージ画像

【 楽譜 】
楽譜とは、様々な高さの音の連なりを、記号によって視覚的に記録したもの

作曲家は、自分の想像した音楽を、楽譜によって記録し、他者に伝えることができる。一方で、演奏者は、楽譜の記号を視覚的に読み取ることで、作曲家の描いた音を楽器で再現することができる。

楽譜の読み方や記号などにについて学ぶ前に、まずは、そもそも「楽譜とは何か」について確認しておきましょう。

楽譜は何のためにできたのか

音楽の歴史は、有史以前にまでさかのぼると言われています。

そのくらい長い期間、音楽は人間と共にあったのです。

そんな音楽の長い歴史の中で、現在の形式の楽譜が生まれたのは、比較的最近のことです。

では、音楽をする際に楽譜がない状況を想像してみてください。楽譜が当たり前にある状況と何が違うでしょうか?

まず、楽譜がないと音楽を記録することができません。せっかく思いついたメロディを書き留める記号やルールが存在しないからです。

このような状況においては、音楽を記録するためには記憶や感覚だけが頼りになってしまいます。

また、楽譜がないと、音楽の情報を視覚情報として他者に伝達することができません。

楽譜なしで唯一音楽を他者に伝える方法は、演奏したり歌ったりして直接相手の聴覚に訴えるしかありません。

裏を返せば、楽譜は「記録」や「伝達」を目的として発達してきたのです

楽譜とは

楽譜は、音楽の「記録」や「伝達」を目的として、その形式を進化させてきました。

楽譜は、音の高さや音の長さを「記号」として記したものです。

音を記号として表現するために、様々な試行錯誤が重ねられ、楽譜を書く際の共通のルールがつくられてきました。

そして、音を記号で表すようになったことで、音楽を視覚的に(目で)確認できるようになりました。

記譜法(楽譜を書くためのルール)が発達したことにより、音楽の世界に2つの変化が起こりました。

まず、作曲家は、音楽を記号として楽譜にすることで、感覚としてだけでなく視覚情報として自分がイメージした音楽を「記録」できるようになりました

また、共通のルールがあることで、作曲家は自分の創り出した音楽を、他者に視覚情報として「伝達」できるようにもなりました

さらに、演奏者の側から見れば、楽譜が発達したことにより、作曲家が生み出した音楽を、視覚情報として読み取って「再現」することができるようになったのです。

このように、音楽の世界に革新的な変化をもたらした楽譜ですが、どのような要素から成り立っているのでしょうか?次章で確認していきましょう!

楽譜の構成要素は?五線や記号について

楽譜は、先人たちの様々な試行錯誤を経て、現在の「五線譜」という形に落ち着きました。

以下の画像は、現代の五線譜という形式の楽譜です。

楽譜の画像
画像:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Page_541_ill_(A_Dictionary_of_Music_and_Musicians-Volume_1).png

見た目を確認したところで、楽譜がどのような要素で構成されているのかを確認しましょう。

楽譜を構成する要素は、大きく分けて「五線」と「音楽記号」の2つがあります。

五線

楽譜は、様々な記号を「五線」の上に書いたものです

五線とは、以下のような5本の線が集まったものです。

五線の画像

五線のルールは次の記事で紹介しますが、五線の縦軸は「音の高さ」を、横軸は「時間経過」を表します。

音楽記号

楽譜を構成するもう1つの要素として、「音楽記号」があります。

音楽記号には、たとえば以下のようなものがあります。

ト音記号の画像
画像:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Treble_Clef_without_line.svg

音符の画像
画像:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1-4_note_crotchet_(music).svg

音楽記号は、音の長さや強弱など、様々な種類の音の違いを表現するために用いられます。

 

ここまで見てきたように、楽譜は「五線」と、五線上の各種の「音楽記号」によって構成されています

これから五線のルールや各種記号の意味などについて確認していきますが、次の記事ではまず、楽譜の土台となる「五線」について詳しく見ていきましょう。

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