【 五線 】
五線とは、音楽を視覚的に書き表わすために、記号を書き込む5本の平行な横線のことです。
五線の縦軸は「音の高さ」を表し、横軸は「時間の経過」を表します。
楽譜の構成要素には、大きく分けて「五線」と「音楽記号」の2つがあります。
このページでは、楽譜の構成要素の1つである「五線」に関する基本的なルールを確認しておきましょう。
五線とは?
五線とは、横向きの平行な5本の線のことです。音楽を、記号を用いて視覚的に表す(=記譜する)ために考案されたものです。
以下は、標準的な五線の画像です。

この五線の上に様々な記号を書いていくことで、頭の中にある音楽を、他人が視覚的に理解できる「楽譜」へと置き換えることができるのです。
五線の2つのルール
五線には、知っておくべきルールがあります。それは、縦軸と横軸がそれぞれ何を表しているかということです。
縦軸は音の高さ
まず、縦軸は「音の高さ」を表しています。
五線上では、上の方に書かれた音符ほど、高い音であることを表します。逆に、下の方に書かれた音符ほど、低い音であることを表すのです。
五線と音の高さの関係を図に表すと、以下のようになります。

横軸は時間
続いて、横軸は「時間の経過」を表します。
五線上では、左の方に書かれた音符を先に演奏し、右の方に書かれた音符を後で演奏します。つまり、左から右へと時間が経過するということです。
五線と時間の関係を図にすると、以下のように表されます。

なお、参考までに、五線の各部分の名称についても次章でご紹介します。
五線の各部分の名称は?
五線の各線とその間の空間には、それぞれ名称がついています。念のため名称を確認しておきしょう。
各線は、下から「第1線・第2線・第3線・第4線・第5線」と呼ばれます。
また、各行間は、下から「第1間・第2間・第3間・第4間」と呼ばれます。
それぞれの名称を図にすると以下のようになります。

ところで、五線はただ5本の線があるだけでは書かれる記号(音符)の高さを決定することができません。
五線内に「音部記号」という記号を表記することではじめて、音の高さが決まるのです。
次のページで、この「音部記号」の役割と種類を確認していきましょう。
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