調の各論

調号とは│調と調号の関係や臨時記号との違いについて

調号のイメージ画像

【調号】
調号とは、それぞれの調に継続的に現れる変化記号(♯・♭・♮など)のこと臨時記号として都度書き込むのではなく、楽譜の最初にまとめて記載する

楽譜には、はじめに♯や♭などが「調号」として記載されます。この調号とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

同じ変化記号(=♯や♭)でも、「臨時記号」とどう違うのでしょうか。

本記事では、調と調号の関係や、臨時記号との違いについて確認していきます。

調号とは

調号とは、ある調で継続的に表れる♯や♭などを、毎回 臨時記号として記載するのではなく、楽譜の最初にまとめて書いたもののことです。

このことを理解するために、まずは「調」について確認しておきましょう。

調とは

調とは、ある楽曲や楽章などの音楽的なまとまりが、何を主音とするのか、長音階と短音階のどちらが用いられているのかを表すものです。

たとえば、「ト長調」という調は、主音をソ(日本語でト)とする長音階であることをを表します。また、「イ短調」という調は、主音をラ(日本語でイ)とする短音階であることを表します。

長音階とは、主音から「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」という順序で進んだ音を並べたものです。

一方で、短音階とは、(基本の形としては)主音から「全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音」という順序で進んだ音を並べたものです。

※「全音」「半音」とは

全音半音の画像
半音と全音とは│詳しい意味と使用する場面について 【半音とは】 等間隔に聞こえるように並べられた12の音(①ド ②ド♯ ③レ ④レ♯ ⑤ミ ⑥ファ ⑦ファ♯ ⑧ソ ⑨ソ♯ ...

音楽では、「ド ド♯(レ♭) レ レ♯(ミ♭) ミ ファ ファ(ソ♭) ソ ソ(ラ♭) ラ ラ(シ♭) シ」の12の音がありますが、このうちその楽曲や楽章で主要な役割を果たす音を集めたものを音階といいます。

各調の音階には、変化記号のつかない「幹音」だけでなく、♯や♭などの変化記号のついた音が含まれることがあります。

このような、ある調に特有の変化記号のことを「調号」というのです。次の節でさらに詳しく見ていきましょう。

※調についてより詳しく確認しておきたい方は、以下の記事をご覧ください。

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調とは│調(音楽用語)の意味や種類、名称を決める規則について 【調】 調とは、楽曲における主音が何であり、長音階と短音階のどちらが用いられているかを表す言葉である。 楽曲は、主音(=...

調号と臨時記号を区別しよう

ここで、「ト長調」の例を見てみましょう。ト長調は、ソを主音とする長音階がその音楽の中心であることを表します。

ソから「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」ずつ進んでいくと、ト長調の音階は「ソ ラ シ ド レ ミ ファ♯ ソ」という並びになります。図でも確認しておきましょう。

 

ト長調の鍵盤図

※青い◡は全音を、赤い◡は半音を表す。

ここで注目すべきは、ト長調の音階では、ファに♯(=半音上げる)がついていることです。つまり、ト長調の音楽では、特に指定がない限り、ファの音は半音上げたものを使用するのです。

このように、ある調の中の特定の音に継続的につく変化記号(=♯や♭)のことを、「調号」と呼びます

ところで、ファの音が登場するたびに毎回♯を楽譜に書き込んでいては、たいへん手間がかかります。また、変化記号だらけで見た目もイマイチです。

このような事態を避けるために、ある調に継続的に表れる変化記号(=調号)は、楽譜の始めにまとめて記載します

たとえば、次の画像の♯は、調号です。調号はこのように、楽譜の左側、音部記号(=ト音記号・ヘ音記号など)の右側に書かれます。

調号のイメージ画像

一方で、ある調の音階(=7つの主要な音を並べたもの)に含まれない音に、一時的につける♯や♭のことを、「臨時記号」と呼びます。臨時記号を書くときは、上げ下げする音符の左横に書き込みます。

臨時記号の画像

楽曲や楽章などのまとまりの中で継続して効果を発揮する「調号」は、一時的に変化をつける「臨時記号」とは、区別されます。

調号は、それぞれの調に固有の継続的に表れる変化記号です。

そして、調号の種類や数は、調の種類によって異なります。以下の記事では、調号の種類や数の規則性、調号の一覧についてご紹介していますので、あわせてご覧ください。

調号一覧のイメージ画像
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