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小説が読めない・苦手な人向け|小説を好きになる方法

小説と親しむイメージ画像

私は、今では年に数十冊小説を読みます。

しかしながら、以前は小説を読もうと思っても途中で挫折してしまうことがほとんどで、小説に苦手意識すらありました。

ビジネス本(マネジメント・ファイナンス など)や分野別の本(心理学・哲学 など)は、以前からたくさん読んでいました。

ただ、小説だけがなぜか読めなかったのです。

ところが、友人にある本を勧められたおかげで、現在では小説はマンガを読むのと同様に、大切な娯楽の一つになっています。

このような小説嫌いから小説好きへと変わった経験をもとに、小説が読めない・苦手な方がどうしたら小説を好きになれるのかについて考察していきたいと思います。

小説が苦手な自分にさよならできたきっかけ

私が小説を読めるようになったきっかけは、善き友人からある一冊の小説を勧められたことでした。

その小説とは、恩田陸さんの「蜂蜜と遠雷」でした。

それまで、小説は読み始めても途中で読まなくなってしまうことが多く、最後まで読み切った小説の数は両手で数えきれるくらいでした。

ところが、「蜂蜜と遠雷」は、私にとってはその世界にいともたやすく入り込むことができ、苦もなく自然に最後まで読み進めることができる作品だったのです。

「蜂蜜と遠雷」を読んで以後、私はそれ以前では考えられないほどのペースで次々と小説を読み進めるほど、小説を読むことが大好きになっていました。

なぜ、小説を読めなかった私が、小説をマンガのように楽しむことができるようになったのでしょうか。

その理由について掘り下げて考えることで、「小説が好きになる」ためのポイントを考察していきたいと思います。

自分の好きなテーマを見つけよう

まず第一に大切なポイントは、自分の興味・関心の強いテーマの小説とは何かを見つけることです。これだけで、8割方小説を好きになることができると私は思います。

先述の「蜂蜜と遠雷」は、「音楽」をテーマにした小説です。

実は、私の母はピアノの先生で、私は小さい時からクラシック音楽に慣れ親しんで育ってきました。

私自身、音楽を演奏はしてきませんでしたが、音楽を聴くことは大好きです。

大人になって自分で稼ぐようになってからは、クラシック・コンサートによく足を運ぶようになりました。

そして現在では、そんな大好きな音楽に関われる仕事に従事するようになりました。

そんな私にとって、「音楽」は非常に身近で、入り込みやすいテーマだったのです。

実は、以前小説を読もうと思って読んでいた時には、身近なテーマなどで選ぶというよりは、いわゆる「名作」と呼ばれるようなものをなんとなく手に取っていました。

しかしながら、そのように自分の間隔に頼らずに選んだものは、自然と最後まで読む前に読むのをやめてしまっていました。

ところが、「蜂蜜と遠雷」を読んでからは、自分が音楽系の小説に強く関心があることがわかり、マンガを読むときと同じように気軽にサクサクと小説を読めるようになりました。

この、「自分に合ったテーマを見つけること」さえできてしまえば、小説好きになるための一番のハードルを乗り越えたと言えます。

考えてみれば、小説好きの人の言葉を振り返ると、「私は小説が好きです」という人は案外多くないような気がします。

それよりも、「ミステリー小説をよく読みます」、「純文学が好きです」のように、人によってそれぞれ好きなジャンルが異なっていることの方が多いと感じます。

したがって、小説が苦手な方は、まずは自分の間隔に合う小説のジャンルやテーマとは何かを、いくつかあたりをつけて読んでみながら考えてみてはいかがでしょうか。

もちろん、読んでみて思ったように読み進められないようであれば、途中でやめてしまっても問題ありません。

無理して読むよりも、もっと自分がすんなり世界に入り込める本に出合うことの方がはるかに小説好きになるための近道です。

文体や世界観との相性もある

小説が読めない方にとって、小説好きになるためのなによりの近道は、自分の興味を持てるテーマやジャンルを見つけることであることは、ここまでで見てきた通りです。

それに加えて、小説のテーマやジャンル以外に、小説を読み進められるかどうかを左右する重要な要素があります。

それは、「文体」や「世界観」です。

文体とは、小説の作者に特有の文章の書き方であり、文の固さやリズムなどとして表れるものです。

世界観とは、小説の登場人物や環境などから読者が感じられる、その世界ならではの設定や価値観などのことです。

文体や世界観が自分の価値観に合わないと、どうしてもスラスラと小説を読み進めていくことができません。

ひどいときは嫌悪感を抱いたり、イライラしたりするようなこともあります。

私の例で言えば、先ほど音楽系のテーマは興味をもって楽しく読み進められると述べましたが、中には音楽系ジャンルであっても読んでみて気が進まないものもありました。

その理由は、女性を「もの」みたいに扱っている人物が主人公で、やることなすことに嫌悪感を抱いてしまうからです。文体も気取った感じで、私の感性とは反りが合いませんでした。

このように、文体や世界観が合わない場合には、小説を自然に読み進めることができず、エネルギーを消費してしまいます。

そして、文体や世界観が自分に合うかどうかは、ある程度読み進めてみないとわかりません。

そのため、ネット上での評判などだけでなく、余裕があれば数ページくらいパラパラとめくって読んでみると良いでしょう。

本を入手した後で、もし文体や世界観が合わないと感じてしまったら、無理して読み進める必要はありません。

場合によっては途中で読むのをやめて、次の小説に移ってしまった方がプラスに働く場合も多いです。

いずれにせよ、テーマが合うか合わないかだけでなく、文体や世界観との相性によっても、小説を読み進められる心理的ハードルの大きさは大きく変わります。

文体や世界観との相性があるということを念頭に置いておくことで、柔軟な取捨選択が可能となる、ということは覚えておいて損はないでしょう。

小説への入り口として適しているのは自分にとって心理的ハードルが低いもの

ここまで見てきた、「入り込みやすいテーマを探す」「文体や世界観が自分と相性がいいものを選ぶ」ことが、小説への苦手意識を払拭し、小説と友達になるための大切なポイントです。

過去には、普段を活字を読まない層が小説を読むようになる現象がありました。

その例とは、一時期 一世を風靡した Yoshiさんの携帯小説「Deep Love」シリーズです。

「Deep Love」は、ドロドロの恋愛小説ですが、若年層の女性から絶大な支持を得ていました。

その読者には、普段小説を読まない中高生なども少なくありませんでした。

「Deep Love」が多くの若年女性に支持された理由として、「恋愛」という人間にとって最も身近なものをテーマとして扱っていたことが大きいと言えます。

たとえば、若年女性にとっての恋愛小説、歴女にとっての歴史小説のように、その人にとって身近なテーマであればあるほど、読み進める心理的ハードルは下がるのです。

加えて、Deep Loveシリーズは、一文一分が短く読みやすい表現で書かれています。

このような、とことんわかりやすい文体で読み進めやすい表現であることは、非活字層への浸透に拍車をかける要素でした。

Deep Loveの例からもわかるように、小説を読み進められるかどうかは、テーマと文体や世界観に大きく左右されるのです。

したがって、小説を読めないけどこれから読んでいきたい!という方は、「小説を読めるための心構えやテクニックを身につける」というよりは、「まずは自分と相性のいい小説の分野や文体を見つける」という考え方で小説を読んでみることをおすすめします。

実は、最初に心理的ハードルの低いものをたくさん読んでおくと、だんだんと身近ではないテーマや硬い文体の本でも、いつの間にか読めるようになっていきます。

何を隠そう、私も先述の 音楽に関係はしているけど文体的に合わないと感じる小説 を、最後まで読み進めることができたのです。

途中では、「以前の自分なら絶対に最後まで読み進めることはできなかっただろう」と思いながら読んでいました。

また、題名だけ音楽的でありながら、内容は全く音楽と関係のない本にも出合いましたが、同様にスラスラと最後まで読めるようになっていました。

そのため、最後のまとめとして、以下のことをお伝えして締めくくろうと思います。

・小説の入り口としては、テーマや文体・世界観が自分と相性の良いものを見つけるようにしましょう。

・自分にとって心理的ハードルが低いものを読み重ねることで、次第にハードルが高いものでも最後まで読めるようになります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。素敵な小説ライフを歩み出す一助となれば幸甚です。

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