派生音とは?変化記号とは?

派生音とは?変化記号とは?音の高さを上下させる記号を理解する

【 変化記号 】
変化記号とは、幹音の音の高さ上下させたり、上下させた音を元の高さに戻したりする記号のことです。

主な字変化記号には、♯(シャープ)・♭(フラット)・♮(ナチュラル)の3つがあります。

【 派生音 】
派生音とは、幹音に変化記号がついて音の高さが変化したもののことを指す言葉です。

前のページでは、幹音の楽譜上での表記方法を確認しました。

しかしながら、幹音は全部で7種類ですが、西洋音楽で用いられる音の種類は12種類です。

実は、残りの5種類の高さの音は、幹音に「変化記号」と呼ばれるものをつけることで表すことができるのです。

このページでは、「変化記号」と、変化記号がつくる「派生音」について理解を深めていきましょう。

12種類の音の位置関係|全音と半音とは

これまでのページでも何度か触れましたが、西洋音楽では、「ド ド♯(レ♭) レ レ♯(ミ♭) ミ ファ ファ♯(ソ♭) ソ ソ♯(ラ♭) ラ ラ♯(シ♭) シ」の12種類の音が存在します。

ここでは、これらの12種類の音の位置関係を視覚的に詳しく確認していきましょう。

12種類の高さの音の位置関係を画像にすると、以下のように表すことができます。

12種類の音の関係

そして、それぞれとなり合う音同士の距離のことを「半音」、2つとなりの音との距離のことを「全音」と呼びます。

半音と全音の画像

これらの「半音」「全音」という距離を踏まえたうえで、続いては「変化記号」の意味と役割について見ていきましょう。

変化記号とは?♯・♭・♮の意味と役割

楽譜には、時に「変化記号」という音楽記号が用いられます。

変化記号とは、幹音の音を上下させたり、元の高さに戻したりする記号です。

♯(シャープ)や♭(フラット)、♮(ナチュラル)などが変化記号に該当します。

以下では、基本的な変化記号の意味・役割について確認していきましょう。

♯(シャープ)の役割|半音上げる

1つ目の主要な変化記号は、♯(シャープ)です。

音符に♯をつけた場合は、以下の画像のような表記になります。

♯(シャープ)の画像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:C_sharp.png

♯は、ついた音符の音の高さを半音高くします。次の画像で具体的に確認してみましょう。

♯のついた音符の例上の画像は、五線上の ①ド ②ミ ③ソ に♯がついたものです。

先ほどの12種類の音を踏まえて、それぞれ半音上がると何の音になるかのかを次の図で見てみましょう。

♯のイメージ画像

画像からわかる通り、①のドに♯がのついたものは、ド#(=レ♭)の音になります。

同様に、③のソに#がついたものも、ソ♯(=ラ♭)の音になります。

一方で、②の音については、表記上はミ♯ではありますが、ミのひとつ上の高さの音は実質ファであるため、音の高さはファと一致します。

同様に、シに♯がつくと、表記上はシ♯ですが、音の高さはドと一致します。

このように、他の音と違ってミとファ、シとドの間には別の音が存在しません。

12種類の音を理解しにくい理由はこの点にあるため、12種類の音の配列はしっかり頭に叩き込んでおきましょう。

※半音2つ分音を高くする、♯♯(ダブルシャープ)という記号もあります。

♭(フラット)の役割|半音下げる

2つ目の主要な変化記号は、♭(フラット)です。

音符に♭をつけた場合は、以下の画像のような表記になります。

♭(フラット)の画像
画像:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:A_flat.png

♭は、ついた音符の音の高さを半音高くします。次の画像で具体的に確認してみましょう。

♭(フラット)と音符の画像

上の画像は、五線上の ①ド ②レ ③ミ に♭がついたものです。

先ほどの12種類の音を踏まえて、それぞれ半音上がると何の音になるかのかを次の図で見てみましょう。

12の音と♭(フラット)

画像からわかる通り、①の音については、表記上はド♭ではありますが、ドのひとつ下の高さの音は実質シであるため、音の高さはシと一致します。

一方で、②のミに♭がついたものは、ミ♭(レ♯)の音になります。

同様に、③のソに♭がつくと、ソ♭(=ファ♯)の音になります。

※半音2つ分音を低くする、♭♭(ダブルフラット)という記号も存在します。

♮(ナチュラル)の役割|上下させた音を元に戻す

もうひとつおさえておきたい変化記号は、♮(ナチュラル)呼ばれる記号です。

♮は、♯や♭によって上下させられた音の高さを、元の幹音の音の高さに戻す記号です。

以下の画像のように、♯や♭がついていた音と同じ高さの音に付けられ、音を元の高さに戻します。

♮(ナチュラル)と音符

派生音とは?

では、「変化記号」の意味を確認したところで、続いては「派生音」の意味を確認していきましょう。

派生音は幹音と対を成す言葉です。

幹音は変化記号のついていない五線上の音符のことですが、派生音は幹音に変化記号がついた音のことを指します。

五線上の画像で見ると、以下のような音のことを派生音と言います。

派生音の画像

幹音は五線上に変化記号なしで存在するという意味で木の「幹」のような存在であるのに対して、派生音は幹音に変化記号がついた「派生」した存在である、という風に理解しておくとよいでしょう。

また、変化記号と派生音の違いは、変化記号は♯や♭などの記号のみを指すのに対して、派生音は♯や♭と音符をセットで考えることです。

幹音+派生音で12種類の音がすべて表現できる

ここで、思い出してください。幹音とは、以下の図のように、12種類の高さの音のうちの7種類の音だけを指指すしているんでしたね。

幹音の位置関係

そして、「ド♯(レ♭) レ♯(ミ♭) ファ(ソ♭) ソ(ラ♭) ラ(シ♭)」の5種類の音は、変化記号がついてはじめて楽譜上に存在できる音です。

つまり、幹音に派生音を加えることではじめて、12種類の高さの音がすべて表現できるのです。

12種類の音の関係

ここまでで、幹音と派生音、そして、12種類の音の楽譜上での表現方法がおわかりいただけたと思います。

ところで、実は変化記号には2種類の性格の異なる記号が存在します。

それが、「調号」と「臨時記号」と呼ばれるものです。

そして、調号と臨時記号は、それぞれ楽譜上での表記の仕方が異なります。

というわけで、次のページでは調号と臨時記号の意味と利害について詳しく見ていきましょう!

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DoReMi
音楽系教育機関で音楽家の学習や演奏活動を支援しながら、ピアノやソルフェージュなど自身の音楽活動を継続しています。音楽学習者がつまずきやすい音楽の概念を読んで理解できるサイトを創りたいという思いから、「DoReMiOnline」を立ち上げました♪