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分散和音の意味と種類|分散和音とアルペジオの違い

分散和音

【 分散和音の意味 】
分散和音とは、和音を同時に演奏するのではなく、和音をいくつかに分けて演奏することをいいます。

分散和音には、アルペジオやアルベルティ・バスなど、いくつかの形があります。

本記事では、分散和音の意味や種類を確認していきます。

分散和音の意味と和音

分散和音とは、和音を同時に鳴らすのではなく、和音をいくつかに分けて演奏することを指します。

分散和音を理解するために、和音について簡単に見ていきましょう。

和音とは

和音とは、2つ以上の高さの異なる音を同時に演奏して合わせた音のことをいいます。和音は通常、以下のよう形で描かれ、同時に演奏されます。

和音

和音は、2つ以上の音を何でも合わせればいいというわけではなく、基本的には、同時に鳴らして調和する音同士を組み合わせます。

例としては、ドミソ、ドファラ、シレソなどの組み合わせがあります。

分散和音とは

分散和音とは、和音を構成する複数の音を、同時にではなくいくつかに分けて演奏することです。以下は、和音を一音ずつ分散和音として演奏する例です。

アルペジオ

上の和音と同じドミソですが、同時にではなく一音ずつ分けて演奏していることがわかります。

分散和音の種類

分散和音には、いくつかの種類があります。その代表的なものをそれぞれ確認していきましょう。

アルペジオ

アルペジオ(またはアルペッジョ)とは、和音を分散して下から(時には上から)順番に演奏することです。次の画像のような音の配置になります。

アルペジオ

この画像の例では、ドミソドミソドソミドソミドと、ドとミとソの3つの和音を順番に上がった後に下がっています。

アルベルティ・バス

アルベルティ・バスとは、和音を構成する3つの音を、低音→高音→中音→高音の順番で分けて演奏する奏法です。次の画像のような音の配置になります。

アルベルティ・バス

アルベルティ・バスという名前は、前古典派の作曲家であるドメニコ・アルベルティが楽曲の低音部(=バス)にこの形を多用していたことに由来します。

アルペジオと名前がなんとなく似ているますが、アルペジオの派生形を意味する名前ではありません。

根音と第3音・第5音を分けたもの

また、和音の根音(こんおん・和音の一番根底にある支えとなる音のこと)と、それ以外の音を分けて弾く形もあります。次の画像のような形になります。

分散和音(ズンチャッチャ)画像この種の分散和音は、俗に「ズンチャッチャ」などと言ったりします。

その理由は、基本的には先に弾く根音に強勢がおかれ、後の音は軽く短めに弾くことが多いからです。

分散和音とアルペジオの違い

分散和音とアルペジオは、区別なく同じ意味で使われることも少なくありません。

しかしながら、分散和音には様々な形があります。アルペジオは、分散和音のひとつであり、和音を分散して下から、もしくは上から順次演奏するものを特に指します。

ただ、実際には分散和音とアルペジオを区別せずに使用している場合も多いです。

そのため相手が分散和音やアルペジオという言葉を使っている場合には、文脈や話の流れに応じてどちらの意味で使っているのかを判断する必要があるでしょう。

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