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バロック時代の変遷と作曲家の一覧|イタリアからフランス・ドイツへ

音楽史において、「バロック」と呼ばれる時代があります。

バロック時代の期間については諸説ありますが、一般的には1600年から1750年の150年にも及ぶ期間です。

それだけ長い時間を隔てていれば、同じバロック時代でも始まりと終わりではかなり様相が異なるのではないでしょうか。

このページでは、バロックい時代がどのように変遷していったのかを、作曲家たちを紹介しながらたどっていきます。

初期バロックの作曲家

バロック時代の初期と言えば、まずは古代ギリシャの音楽悲劇の復興を追求する過程で、オペラが誕生が誕生したことが特筆すべき点でしょう。

そこからモノディー様式が生まれ、レチタティーヴォやアリア、通奏低音へと発展していきました。

まずは、初期のバロック時代に活躍した作曲家たちをご紹介します。

ペーリ(1561~1633・イタリア)

ペーリは、現存する最古のオペラ「エウリディーチェ」を作曲した人物です。

モノディー様式を確立したことで有名です。

カッチーニ(1545頃~1618・イタリア)

カッチーニは、ペーリと共同でオペラ「エウリディーチェ」の作曲に関わり、モノディー様式の確立に寄与しました。

曲集「Le Nuove Musiche (新しい音楽)」が有名です。

モンテヴェルディ(1567~1643・イタリア)

モンテヴェルディは、感情と結びついた音楽表現を推し進めまた作曲家です。

効果的な合唱と楽器の扱い方、明瞭なメロディー、不協和音の使用が特徴。

代表作に、オペラ「オルフェオ」「ポッペアの戴冠」、宗教曲「聖母マリアの祈り」などがあります。

オペラ「オルフェオ」は作曲家が各声部の楽器指定を行った、初めての作品だと言われています。

スウェーリンク(1562~1621・オランダ)

スウェーリンクは、即興音楽の大家であるとともに優れた教師で、北ドイツ・オルガン楽派(17世紀から18世紀前半にかけて北ドイツで活躍したオルガン奏者・作曲家の総称)の育成に寄与しました。

数多くの鍵盤曲や声楽曲を残しています。

中期バロックの作曲家

続いては、中期バロック時代です。

イタリアで起こったオペラをはじめとした新しい音楽の流れが他の国々にも影響を与えていくことになります。

この時代に活躍した作曲家と、その功績を簡単にご紹介します。

リュリ(1632~1687・イタリア→フランス)

宮廷バレエがさかんだったフランス。踊り手として出演したリュリをルイ14世は大変気に入り、踊り手・作曲家として王に仕えるようになります。

その後、イタリアのオペラがフランスでも上演されますが、イタリア風オペラはフランス語に合わないとして「トラジェディ・リリック(抒情悲劇)」を打ち立てました。

寓意的なプロローグを持ち、王の高貴さと戦での勇敢さを讃美する内容で、ルイ14世自身がバレエの名手だったこともあり、バレエの見せ場が盛り込まれているのが特徴です。

最初の荘重な付点リズムによる部分に続く速いフーガ風の部分という、対照的な2部分によるフランス風序曲の構成を確立したのもリュリです。

圧倒的な影響力を持っていたリュリによって、その後のフランスのバロック音楽は独自の発展を遂げていきました。

ブクステフーデ(1637~1707・ドイツ)

ブクステフーデはオルガニストとして名声を博した人物で、若き日のバッハがその演奏を400㎞の道のりを歩いて聴きに行ったというのは有名なエピソードです。

北ドイツ・オルガン楽派の流れを引き継ぐ一方、チャコーナ、パッサカリアといった形式ではイタリア音楽の影響も見られます。

パッヘルベル(1653~1706・ドイツ)

パッヘルベルのカノンが有名ですね。他に、オルガン曲のシャコンヌやトッカータなどが知られています。

コレッリ(1653~1713・イタリア)

コレッリは、トリオソナタやヴァイオリンソナタ、中でも「ラ・フォリア」が有名です。

「コレッリ様式」と呼ばれ、ヨーロッパ中に影響を及ぼしました。ヴィヴァルディやバッハにも大いに影響を与えています。

パーセル(1659~1695・イギリス)

イギリスではリュートの伴奏による独唱曲(リュートエア)がさかんで、それが次第にイタリアのモノディー様式の影響を受けるようになりました。

また、劇音楽ではフランス風序曲や舞曲の形式を取り入れ、独自に発展させていきました。

そんなパーセルの代表作に「ディドーとエネアス」「妖精の女王」などがあります。

後期バロックの作曲家

そして、後期バロック時代へと続きます。

後期バロック時代にはすでに、イタリアでは古典派の萌芽が見られました。

この時代に活躍していた作曲家たちの足跡をたどっていきましょう!

ヴィヴァルディ(1678~1741・イタリア)

アントニオ・ヴィヴァルディは500を超える協奏曲を残した多作の作曲家で、中でも「四季」が非常に有名です。

トゥッティ(全奏)で繰り返されるメロディーとソロ(独奏楽器)の技巧的な部分が交互に現れる、リトルネッロ形式の協奏曲を確立したと言われています。

明快で親しみやすい音楽が特徴です。

クープラン(1668~1733・フランス)

クープランの主要な位置を占めるのは4巻のクラヴサン(=チェンバロ)曲集で、人名、風俗、自然、感情といった優雅で象徴的な題名が特徴的。

演奏論「クラヴサン奏法」では、新しい奏法やイタリア音楽とフランス音楽の違いについて述べられています。

ラモー(1683~1764・フランス)

ラモーの前半生は主にクラヴサン曲を書き、大きな足跡を残しています。和音の大胆な使い方が特徴的です。

リュリの死後のフランス風オペラを継承し、「イポリートとアリシー」「優雅なインドの国々」など数々の作品を作曲。

理論家としても有名で、機能和声と調性を体系的にまとめた「和声論」は、近代和声学の基礎として重要な理論書です。

テレマン(1681~1767・ドイツ)

テレマンは、イタリア、フランスの最新の様式を取り入れ、幅広い種類の音楽を多数作曲しました。

ドイツにおいて同時代人から最も評価の高かった作曲家です。有名なのは「ターフェルムジーク(食卓の音楽)」など。

ヘンデル(1685~1759・ドイツ→イギリス)

ヘンデルは、26歳でイギリスにわたり、主にオペラやオラトリオの分野で活躍した作曲家です。

アリア「オンブラマイフ」やオラトリオ「メサイア」が有名。

J.S.バッハ

バッハも北ドイツ・オルガン楽派の系譜につながると言えるかもしれません。

協奏曲や室内楽などでは当時のヨーロッパで流行していた様式を取り入れていますが、フーガに見られる対位法への傾倒が特徴的です。

バロック時代をまとめてみると…

イタリアで生まれたバロック音楽がヨーロッパ各国へ伝播していく中で、まずフランスが独自の発展を遂げ、追ってドイツがイタリアとフランスの様式を取り入れつつ独自性を発揮していった、という風に読み取ることができます。

いくつかバロック時代の作品も挙げていますが、機会がありましたらぜひ聴いてみてください。

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音楽系教育機関で音楽家の学習や演奏活動を支援しながら、ピアノやソルフェージュなど自身の音楽活動を継続しています。音楽学習者がつまずきやすい音楽の概念を読んで理解できるサイトを創りたいという思いから、「DoReMiOnline」を立ち上げました♪